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Chef's Tips シェフからのヒント

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■Chef’s Tips_Vol.4
プロが教える作り置きメニューのポイント

小川 智寛
プロが教える作り置きメニューのポイント
TOMOHIRO OGAWA小川 智寛
フレンチレストラン エルブランシュ
東京都 麻布十番

何種類もの料理を一度に作るのはプロでもない限り至難の業です。
そんな時は作り置きをすることでいくつもの料理があっという間に作れます。

作り置きの最大の利点は日々の料理時間を短縮できることですが、作り置きをする目的には大きく分けて2つあります。
一つ目は、週末にまとめて作り置きすることで、平日、時間がない時でも料理の品数を増やせること。もう一つは、料理の一部分だけをいくつか作り置きしてストックしておくことで、その組み合わせでバリエーションを簡単に増やせることです。

作り置きの料理は、当たり前ですが比較的日持ちする調理法が適しています。
おすすめは、塩やビネガー、オイルなどでマリネする料理です。

 

マリネをするための漬け込み液を、フランスではマリナードと言います。一般的にマリナードはドレッシングをイメージしていただくとほぼ同じなので分かりやすいです。ドレッシングは基本的にはビネガーに塩をしてオイルを混ぜて乳化させたものです。(余談ですがこれに卵黄を入れたものがマヨネーズです)このドレッシングで食材を漬け込んだものをマリネと言います。

 

ドレッシング(=ここではマリナード)は基本的にビネガーとオイルで出来ていますから、ビネガーとオイルの種類を変えて組み合わせればいくらでもオリジナルのマリナードが作れます。
マリネする食材は生のものでも火を入れたものでもどちらでも構いませんが、作り置きすることを考えると火を入れた食材の方がいいでしょう。

 

例えば、牡蠣のオイル漬けやキノコのマリネなどです。

 

何種類もの料理を一度に作るのはプロでもない限り至難の業です。
そんな時は作り置きをすることでいくつもの料理があっという間に作れます。

 

作り置きの最大の利点は日々の料理時間を短縮できることですが、作り置きをする目的には大きく分けて2つあります。
一つ目は、週末にまとめて作り置きすることで、平日、時間がない時でも料理の品数を増やせること。もう一つは、料理の一部分だけをいくつか作り置きしてストックしておくことで、その組み合わせでバリエーションを簡単に増やせることです。

 

作り置きの料理は、当たり前ですが比較的日持ちする調理法が適しています。
おすすめは、塩やビネガー、オイルなどでマリネする料理です。

 

マリネをするための漬け込み液を、フランスではマリナードと言います。一般的にマリナードはドレッシングをイメージしていただくとほぼ同じなので分かりやすいです。ドレッシングは基本的にはビネガーに塩をしてオイルを混ぜて乳化させたものです。(余談ですがこれに卵黄を入れたものがマヨネーズです)このドレッシングで食材を漬け込んだものをマリネと言います。

 

ドレッシング(=ここではマリナード)は基本的にビネガーとオイルで出来ていますから、ビネガーとオイルの種類を変えて組み合わせればいくらでもオリジナルのマリナードが作れます。
マリネする食材は生のものでも火を入れたものでもどちらでも構いませんが、作り置きすることを考えると火を入れた食材の方がいいでしょう。

例えば、牡蠣のオイル漬けやキノコのマリネなどです。

次に料理の一部分だけを作り置きし、冷凍するなどしてストックしておいて必要な時にそれらを組み合わせることで、時間のかかる料理でもあっという間に作れます。例えば、ソースをまとめて作り、小分けして冷凍ストックしておけば、肉や魚を焼いてそのソースを温めてかけるだけで立派な料理になるし、ソースの中で肉や魚を煮ることで簡単に煮込み料理も出来てしまいます。

 

野菜やキノコのソテーも作り置きして冷凍しておけば、主菜の付け合わせや具材にもなります。柔らかく火を入れるのに時間がかかる肉などはあらかじめブイヨンなどで柔らかく煮てから冷凍しておけば、それを同じく冷凍しておいたトマトソースやホワイトソースなどで煮込む事で、あっという間にトマト煮やクリーム煮が出来てしまいます。トマトソースやホワイトソースなどは冷凍ストックしておくと煮込み用にもソースにもなる便利なソースです。

 

作り置きメニューのバリエーションがあるといいですね。
例えばステーキを出そうとすると、ステーキを焼くことに集中したいですよね。そんな時に作り置きした副菜が何品かあるとステーキを焼くことに集中しても、副菜は出来ているので慌てなくていいですし、時間がない時でも手の込んだ料理があっという間にいくつも出来たりするのでとても便利です。

 

作り置きメニューのポイントは、その作り置き料理を組み合わせることで料理のバリエーションを広げることも考えながら作ることです。マリナードやソース類、冷凍できる野菜のソテーなど、時間のある時にまとめて作っておきましょう。

 

私たちプロの料理人がレストランでの仕込みするとき、この作り置きメニューを応用したものが多々あります。実際は毎日厨房で全ての料理を1から作っているのではなく、作り置きできるものは作り置きして作業時間を短縮しています。そして、作業時間短縮の意味だけではなく、ある程度の量をまとめて作ることで美味しくなるものもたくさんあります。

 

作り置きメニューは料理する時間の大幅な短縮になり、料理をする心に余裕ができるので、きっと料理の腕が飛躍的に向上するでしょう。

 

料理のバリエーションがどんどん増えていきますので是非試してみてください。

TOMOHIRO OGAWA 小川 智寛
フレンチレストラン エルブランシュ/東京都 麻布十番